種類が増えた「セルのスタイル」


セルのスタイル機能ってご存知でしたか?Excel 5.0から実装されている古い機能なのですが、なぜか認知度はイマイチでした。スタイルは、フォントの種類や文字色、表示形式や配置などの書式をセットにして登録しておき、複数の書式をワンタッチで適用できる機能です。セルにハイパーリンクを入力すると、セル内の文字が青色の下線付きに変化しますが、あれは「ハイパーリンク」というスタイルがあらかじめ登録されていて、それが自動的に設定されているわけです。

その「スタイル機能」が少しだけ拡張されました。今までは「ハイパーリンク」や「パーセント」「通貨」などツールバーのボタンからでも簡単に設定できるような、あまり意味のないスタイルばかり登録されていました。もちろん独自のスタイルを定義しておけば、Wordのように使うことも可能でしたが、いかんせん知名度が低い機能でしたから、積極的に使っている人は少なかったでしょう。

Excel 2007のスタイル機能を使うと、たとえば下のような表を

簡単に装飾できます。

もちろん、ギャラリーの上でマウスポインタを移動するだけで、選択範囲にスタイルが適用されるライブプレビュー機能も働きます。ギャラリーにはいくつかの表示形式も用意されていますので、書式だけでなく同時に表示形式を設定することも可能です。

スタイルを作成するダイアログボックスは、Excel 2003とほぼ同じです。違いは、ダイアログボックス上で既存のスタイルを選択できなくなったことくらいでしょう。

Excel 2003のスタイル機能

Excel 2007のスタイル機能

独自の書式セットを新しいスタイルとして登録することもできます。

独自に登録したスタイルは、[セルのスタイル]ギャラリーの上に表示されます。書式の定義を変更したり、スタイルを削除するときには、そのスタイルを右クリックします。